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華やかで優美な里曳き。
里に降りて神となる御柱。

里曳き
山出しからおそよ1か月後、新緑がまぶしい5月に行われるのが「里曳き」です。この「里曳き」は豪壮な「山出し」とは対照的な華やかな雰囲気。騎馬行列や花笠踊り、長持ち行列など華麗な時代絵巻が繰り広げられ、沿道に集まる見物客の中を大勢の氏子と御柱はゆっくり各社へと向かいます。各神社の境内に着いた御柱は柱の先端を三角錐に切落とす冠落しを行って、御神木としての威厳を正し、社殿の四隅に曳き建てられて神となります。
上社里曳き

御柱屋敷

1か月の間安置された“御柱屋敷”を出た御柱は、大勢の氏子と観衆の中をゆっくりと優雅に向かいます。めどでこには氏子が鈴なりに跨り、「よいさ」の掛け声と共に進みます。御柱曳行の合間には花笠踊りや長持ち行列、龍神の舞など地域の伝統芸能が披露され、小さな子どもから大人まで道中を華やかに盛り上げます。
上社里曳き

御柱迎え

御柱が御柱屋敷を出発すると、時を同じくして本宮からは宮司や「お舟」と呼ばれる御輿を担いだ行列が御柱を迎えに出発します。このとき諏訪大社の神職とともに先導する白丁姿の山作り衆は、御柱祭の重要な神事に関わる集団で、茅野市神の原地区の八軒が代々世襲的に奉仕しています。
上社里曳き

冠落し

各神社の四隅に曳きつけられた御柱は、古式ゆかしく神職と山作り衆の神斧によって斧入れのが行われます。大勢の人々が見守る中、厳粛に神事は進み、先端を三角錐状に切り落として御神木の威厳を正します。その後、ワイヤーやロープを使い、人力でゆっくりと巨大な御柱が直立し、次の御柱まで大社にそびえる神となります。
下社里曳き

神賑わい

華やかな雰囲気の里曳きでは、長持ちや騎馬行列、龍神の舞などといった伝統芸能が通りを賑やかに彩ります。中でも下諏訪町東山田地区の長持ちは徳川家康の六男・松平忠輝公の筆による「一之宮御用」の立て札を今に受け継ぎ、伝統を守っています。
下社里曳き

騎馬行列

騎馬行列は江戸時代の御柱警護が始まりとされ、往時の面影を色濃く残しています。騎馬行列には諏訪市神宮寺地区が受継ぐ出陣騎馬と諏訪市四賀地区が受継ぐ凱旋騎馬の2種類があり、大切な伝統行事として代々継承しています。多彩な道具や華やかな衣装と総勢100名を超える大行列は鎌倉時代以前から行われていたと伝えられており、今も多くの人の目を引く見所です。
下社里曳き

建御柱

各神社に曳きつけられた御柱は、柱の先端を三角錐状に切り落とす「冠落し」が行われ、御神木としての威厳を正します。冠落しが終わった御柱にワイヤーやロープを付け、掛け声に合わせて車地(しゃち)が巻かれると御柱はゆっくりと立ち上がり、やがて直立。先端に乗る氏子の手によって長さ1.5mの大御幣が打ち付けられると奥山の樅の大木は神となるのです。