特集 氏子の想い Vol.2

特集 氏子の想い

地域に活力と元気を発信したい

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諏訪信用金庫

前御柱祭実行委員の皆さん
 竹村英勝さん(実行委員長 :写真中央右)
 服部友治さん(踊り連担当 副委員長 :中央左)
 藤森賢二さん(長持連担当 副委員長 :左)
 木口賢司さん(連渉外担当 副委員長 :右)

 

―貴金庫は、御柱祭に「連」を出していらっしゃいます。人数も多く、前回も大変注目を集めていましたが、そもそも、いつ頃から、このような取り組みが始まったのでしょうか?

■竹村 下諏訪支店の有志30人によって「長持ち」を始めたのが昭和55年でした。それから徐々に参加者が増えていき、前回の御柱祭では81名を数えました。企業単位としては、おそらく最大規模だと思います。参加する職員の半数ぐらいが、前回の御柱祭から6年の間に入庫した職員です。諏訪出身であっても、ほとんどが御柱祭の初心者で男女の比率は、ほぼ半々です。特に前回の御柱祭は、日本経済がたいへんな時期でした。それでも地元の金融機関が御柱祭に参加して、これだけ元気にやっていますよ、というのを発信していこうというのが我々の趣旨です。

■服部 ですから、しっかりと整然とした演技を披露して、諏訪信金にこんなに人が集まって、こんなに元気に演じていて凄いなと感動していただけるよう、そこを目指すわけです。

 

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―当初は長持ちだけだったようですが、いまは踊りとして花笠音頭と御柱(みはしら)小唄を披露されていらっしゃいますね。

■藤森 長持ちと踊りでグループを分けるのではなく、参加者全員がどちらも演じています。山出しの際は踊り、里曳きでは長持ちをやるんです。

■服部 その練習には、気合いが入ります。御柱祭の年の1月から、全員揃っての練習をやります。

■藤森 例えば、踊りは花笠音頭と御柱小唄と2種類だけですから、簡単なように聞こえますが、実は、その踊り方が数パターンもあって、それぞれ踊り手の並び順も決まっているのです。従って、号令をかけて、整然と行動しなければなりません。

■服部 みんなの息がしっかりと合わないと、うまく踊ることが出来ません。隊列が崩れると全部やり直し。シンクロみたいなものですね。けっこうな練習量が必要になります。

■木口 平日であれば、業務が終わってから、夕方6時半から8時半くらいまでが練習時間です。本番が近くなると、土曜日なども練習にあてて、だいたい週3回ぐらいのペースです。本店の大会議室などに集合して、踊りの練習はもちろん、本番に向けての様々な準備を行います。

■竹村 準備ということでは、長持ちに使う「根付き」の木材(棹)を1月に山から切り出してきます。雪の中を切り出しに出かけたこともありますよ。本番が近づくと、花笠音頭に使う笠に造花で飾り付けをするんですが、それも自分たちの手で行います。
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―そういう準備期間を経て、いざ、御柱祭の本番を迎えるわけですね。

■服部 けっこう本番ギリギリまで、練習するんですよ。素人集団が人前でお見せできるようなレベルになるのは大変ですから。

■藤森 やるからには、上手に踊りたい。どんどん向上心が出てきて「もう少し練習させてくれ」と皆が言ってくるんです。教えている我々としても嬉しいですね。

■服部 私たちは指導する立場ですから、御柱祭の本番では、周辺の警備など裏方に徹します。演じる職員たちに向けては、やることはやったんだから、その練習の成果をしっかり出しなさい、と言うだけです。

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■藤森 本番当日は、我々の演技が特に注目される場所がいくつかあります。前回は、上社の木落し直前に柱の前で踊りを披露しました。何万人の大観衆の前です。そんな大舞台で、整然と踊ることが出来れば、演じ手は感動して鳥肌ものです。

■服部 人前で踊るということに快感を覚えてしまって、踊り手もどんどん楽しくなってくるんです。観衆たち、いわゆるギャラリーも我々の演技を楽しみにしてくれて、なかには諏訪信金の「連」に付き添ってくるようなカメラ小僧もいると聞いています。 ―100人近い大人数の「連」ですから、もはや名物となっているのでしょうね。逆に、対内的には、何か変化はありますか?

■服部 コミュニケーションの機会が増え、今まで話したことのない職員とも会話でき、結束力が高まることは確かです。

■藤森 若い男女の職員が練習の場で知り合って、やがて結婚するというケースも珍しくありません。御柱カップルと呼ぶんですが、実は、私もそうでした(笑)。

■服部 最近の傾向としては、自分から意欲的に参加したいという若者は少なくなってますね。でも軽い気持ちで「やってみるか」と参加してみて、御柱祭が終わってみると、10人が10人、やって良かったという実感を持つようです。

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―最後に実行委員長として心がけたことは?

■竹村 やはり、いちばんは職員一人ひとりに事故や怪我がないようにということです。最終的には、我々の演技を見る全ての人々に感動を与えたいですね。そして地域経済を担う金融機関として、このように地域の元気を発信していくという伝統は、今後も後輩たちに伝えていきたいと思っています。

(平成27年6月取材)