特集 氏子の想い Vol.6

特集 氏子の想い

下諏訪の魅力を発信する拠点に

syokusai01.png

伊藤博昭さん
門前ひろば 食祭館 支配人

―まず「食祭館」の成り立ちからお聞かせください

■伊藤 オープンは前回御柱祭が行われた2010年、「観光客の方に食事をしてもらえる場所がほしい」「下社に参拝するのみで帰ってしまうのはもったいない」という、町の皆さんの声があって誕生しました。でも...食祭館が開業して2ヵ月後が御柱祭の本番。当初は心の余裕がなく、バタバタと過ぎ去ってしまった感じでした(苦笑)。

―どのようなコンセプトで運営されているのでしょうか?

■伊藤 下諏訪町の観光拠点としての役割を果たしたいと思っています。ここは食事処であり、お土産物や情報が集まる場でもあります。諏訪大社下社に始まり、八島湿原や霧ヶ峰高原など、いくつもの素晴らしい観光資源をお客様にしっかりアピールし、下諏訪町全体に人を呼び込めるような施設にしていくのが基本的な考え方ですね。さらには町だけでなく、長野県の魅力も発信していきたいと思っています。

syokusai02.png

―来年の御柱祭に向けての取り組みは?

■伊藤 前回の御柱祭では、施設がスタートしたばかりですべてが手探りでした。全力で目の前のお客様に対応して、気づいたら御柱祭が終わっていたという感覚です。当時はまだ知り合いも少なく、うまく情報収集ができずに苦戦しましたね。商品をどれくらい揃えておけばいいのか、そもそも、どれくらいのお客様が立ち寄ってくださるのか、予想できませんでしたから。

でも、今回は違います。この数年間で下諏訪町の方々と強いネットワークができました。周囲の方々に相談したり、私どもから皆様に情報を発信したり、様々な形で交流を深めています。たとえば、いま私は【下諏訪町御柱祭実行委員会】の一員として、ブランド化部会や催事部会にも所属しています。ブランド化部会では、企業、商工会議所、観光協会の皆さんによって御柱祭にちなんだ商品が開発されているんですよ。こうして町の皆さんと一緒に準備段階から携われるのは、やはり嬉しいですね。

syokusai03.png

―伊藤さん個人として御柱祭への想いは?

■伊藤 実は、私自身はそれほど"お祭り人間"ではないんです。生まれ故郷が茅野市ですから、幼い頃は、上社の氏子として御柱祭に参加したことはあります。でも社会人になってからは諏訪エリアから離れていたため、御柱祭とのご縁も薄くなりました。

しかし、この「食祭館」ができ、支配人として下諏訪町とご縁をいただくようになったため、これまでになく御柱祭とも深く関われるようになりました。下社特有の催しもあるため、新たな発見がたくさんあります。個人的に地元の様々な方々とのつながりも生まれています。本番では、訪れた方に下諏訪町の魅力を知っていただけるよう、お食事やお土産物で"おもてなし"することで、御柱祭を盛り上げていきたいと思っています。

syokusai04.png
syokusai05.png

―「食祭館」流の"おもてなし"とは?

■伊藤 御柱祭には長野県内外はもちろん、多くの外国人の方もいらっしゃいます。"おもてなし"は自然と意識しますが、派手な"おもてなし"である必要はないと思っています。「食祭館」でお出ししているお食事(お膳)は、どちらかというと地味で、華やかさには欠けるかもしれません。たとえば地元食材を使うのはもとより、昔からこの地域で当たり前に食べられてきた珍しい料理を取り入れたり...この地の特色や魅力が伝わる独自の"おもてなし"を目指しています。そのうえで、地産地消にこだわり過ぎることなく、価格と内容のバランスでもご満足いただけるサービスを考えています。

それと当社はホテルや遊技場も運営していますので、今まで培ってきた幅広いネットワークやホテル仕込みの接客ノウハウがあります。これらの強みを生かしながら、お土産品を幅広く取り揃えたり情報をきめ細やかに収集することができます。「食祭館に立ち寄れば、下諏訪町や長野県のいいものが何でも買える」「必要な情報が入手できる」など、訪れた方がいつでも便利に使っていただける施設でありたいと思っています。

syokusai06.png syokusai07.png

―最後に御柱祭を楽しみにされている皆さんにメッセージを。

■伊藤 ぜひ現地に足を運んでいただきたい、ということを第一にお伝えしたいです。実際に訪れてこそ味わえる雰囲気や賑わいがあります。七年に一度の大祭にかける想いや熱気を多くの方に体感してほしいですね。
また、主役の御柱以外の周辺の町並みにも目を向けてみてください。地域ごとに行われる催しもかなり楽しんでいただけると思いますし、たとえば地元の菓子店の限定商品を探して歩くのもお薦めですよ。もちろん、「食祭館」でも出来る限り多くの限定商品を取り扱えるようにしますので、ぜひ、楽しみにしていてください。

(平成27年7月末取材)

syokusai08.png